ネコティアス<弊社コンサルタント>のひとりよがり時事コラム

2011年09月08日

ネコティアス
民主党第3次 野田政権の正体
−これほど正体がわかりやすい首相もめずらしい。−
 

 

[1]  わざわざ官僚を集めて、自分たちは馬鹿だから国のかじ取りはお願いします、と恥ずかしげもなくお願いした。
[2]  財界の年寄りに、「(おれたちの要求を何でものむ)とてもいい人(通常はアホの隠語)が首相になってくれた」と言われて喜んだ。
[3]  政策と法案の仕切りは全て議員ではなく党に任せると言いきり、自分には大きな方針など何もないことを暴露して平然としている。
[4]  鳩山首相の「東アジア共同体」と「普天間少なくとも県外」などは馬鹿げた考えと言わんばかりの対米追随一本やりのカビの生えた知識を喧伝して平然としている。
[5]  大臣の任命を100%「派閥と議員が喜ぶ振り分け」のみでやってしまう内閣と政府の私物化志向。
[6]  「皆で仲良く」考えれば「未曾有の国難」から日本を救えるいう無定見・無節操。
[7]  「尖閣諸島は日本の領土である」と単に繰り返すのみかとおもいきや、早々と10月に中国に挨拶に行く事を画策する。
日米2国関係が最も重要と言っておきながら中国に挨拶に行くとは。
いやはや昔から中国に新任の挨拶に行くのは属国の元首であることを知ってか知らずか。

これが「未曾有の国難(皆がこれでもかと繰り返すので、念仏にしか聞こえないが)にあって、菅直人首相だと国がつぶれるという危機感を持って就任した野田首相が1週間で行った事である。

そうなれば、野田首相の正体は

[1]  日本を導くような新方針など持たない。
[2]  高度成長期のみにうまく行った「仲良くやればなんとかなる」という言葉以外は方法論も持たない
[3]  国際状勢を理解できず、20年前の対米追随が正しいといまだに思っている。
[4]  官僚はいまだに優秀であるとの勘違いに起因し、分からないことは官僚に任せればなんとかなる考えている。
[5]  議員の仕事が法律を作ることであるという基本を知らない昔堅気の政治家であり、議員個人ではなく政権与党が一党独裁で政治を行うのが正しいと考える共産主義に近い発想の持ち主である。
[6]  「生まれ持った毒は少ない」ように見える。
しかし無毒であることは外部から毒を注入されれば即座にその毒に染まるということでもある。

一言でいえば、「中身がカラッポ」と言えよう。
前任者二人は毒はあっても少なくとも自民党政権のアンチテーゼとして何かに取り組む気概はあった。(ただ、彼らは日本では変化を起こそうとする人に対して普通に起こりえる事=誰も助けない事=により「はだか首相」になってしまったが。)

この人物には、変化を起こそうとする思考回路がないため、既存の権力者(官僚・大企業)とマスコミからは叩かれる事は少ないであろう。

それでは新首相の出現で今後はどうなるか予想して見よう。

■原発問題:  再稼働は間違いなく、電力会社も原子力村も当面は安泰であると感じる。
ただし「除染」という、<言葉だまし>で放射能汚染を国内に拡散させ、被曝被害を過少に見せかけている電力会社と官僚と御用学者とマスコミの唯一の誤算は「放射能汚染は後から効いてくる」と言う事である。
これまでのように「時間の経過とともにうやむやになる」事が無いために、時間の経過とともに国民の反発は大きくなるであろう。 彼らに残された時間は少ない。
 
■対米関係:  普天間基地問題を日本側が解決できるまでは改善される事はあり得ない。 
米国の中国接近と日本見放し政策は続き、気がついた時にはすでに日本は中国の影響力下に置かれていたということになろう。
米国の日本を見る目は急激に冷めてきているが、米国自身が内向きになった今、声を荒げて圧力をかけることは少ないかもしれないが、これまでのようには、北朝鮮や中国あるいはロシアからのちょっかいに対して、日本をサポートしようとする動機は減少するであろう。
 
■経済:  規制廃止・戦略的集中的インフラ投資・科学技術開発型国家への移行・大企業優遇主義からの脱却を行わない限りは、どのような付け刃的政策を持ってしても没落は止められない。 
このような戦略的思考を持たない官僚のパペットたる新首相のもとでは「より一層の落ち込み」は自明である。
 
■対中関係:  尖閣・靖国・貿易などに関するここ1週間の閣僚の発言で見てとれるように、その場しのぎの仲よし路線では中国に信用される事は無い。
外務・防衛大臣の質と裏付けのない好戦的な前原政調会長の理論と相まって、この分野での火種が最も早く燃え上がるであろう。
 
■国内政治:  自民党は、自身の亡霊のような官僚・大企業傀儡政権とは戦う理由と存在意義が無くなっていくはずである。そして民主党も2回連続で選挙を経ない首相交代をやった為に次は選挙しかありえない。
そうなれば政党のガラガラポンの期は熟す事になる。
もちろんガラガラポンをやっても、政治家のレベル(=国民のレベル))が変化しないであろうから、政治改革がなされる可能性はまず無い。

「みんなで仲良くやればなんとかなる」
カラッポ念仏政権と名付けることにする。

― この評価が間違いでありますように。―

 



以 上
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